2 恋愛と就職、ブラック企業での勤務、親友の死と恋人との別れ

恋愛と就職、ブラック企業での勤務、親友の死と恋人との別れ

恋愛と就職

恋愛結婚に憧れていたものの 男子と話すのが苦手だった私は なかなか話すこともできず…

 

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高校を卒業して親元を離れ、 一人暮らしを始めて 初めて両想いの彼氏ができました。

 

コンピューター関係の学部の人で、 知り合った時には お互いあまり興味を持っていなかったのに

話してみると不思議なくらい 気が合いました。

 

 

サークルのみんなで集まって 鍋パーティーをした後に 帰り道が同じだったので 話しながら歩いていたら

 

 

話が止まらなくて 途中の川沿いの土手で ずっと話していて朝になってた、 というくらいでした。

 

 

恋愛結婚に憧れていた私は 「この人と結婚できたらいいな」と 思っていました。

 

大学3年生になって就活が始まり、 人前で話すのが苦手な私は 来る日も来る日も面接で落ちていました。

 

自分が社会から必要とされていない… と落ち込んでいる中、 一つの会社に拾ってもらいます。

 

彼からは

(彼)
そんな無名な会社で給料も高そうじゃないけど本当にいいの?
と言われましたが、

 

自分を必要だと思ってくれる会社があることがうれしくて 頑張って働こう!!と思いました。

 

入社して突然営業に?飛び込み営業の日々

 

建築学科を卒業した私は 設計業務の求人で応募して 受け入れてもらえるはずでした。

 

しかし、 入社式が終わって配属されて、 新しくできた オール電化と太陽光の販売部署で 飛び込み営業をすることになりました。

 

人見知りで、営業なんて性格じゃない私は戸惑いました。

 

その会社の内情は 社長は新人を採用したがるけど、 会社の利益と 社員に対する新人の割合が合わなかったらしく、

 

他の社員たちから

あの社長、またそんなに採用したのかよ、新人なんかいらねぇよ
と言われていたのは、

 

入社して何週間後かに 先輩社員から聞いて知りました。

 

同じ部署に配属された同期は4人、 知らない土地で、 上司の車に乗って1人ずつ降ろされて インターホンを鳴らして飛び込み営業です。

 

売る商品はオール電化と太陽光発電… おそるおそるインターホンに伸びる指・・・ ピンポーン♪ (あ、鳴ってしまった・・・どうしよう・・・)

 

「うちは間に合ってます」 「今忙しいのよ」 「そういうのは興味ないのよ」

 

商品知識もろくにない新人の私が いきなりインターホンを押しても ただ迷惑がられるだけでした。

 

そこで、 まずは自分のことを知ってもらって 仲良くなってからだ!

と考えて自分の顔を描いて 挨拶文を渡して 商品の話ではなくて 初めは世間話をしてもらうのを目標にしました。

 

毎日訪問する中で徐々に話せる人が増えていきましたが なかなか売りたい商品は売れませんでした。

 

インターホンを押すのが怖くなって 夢でもインターホンを押して断られていました。

 

辞めたいと思った時の上司のアドバイス

辞めたいと思ったことありますか?

 

上司に聞いたら

上司
3年持たずに辞める人はどこに行っても同じだよ

辞めたいと思っていることを見透かされたように言われました。

 

他の会社は全部落ちちゃったし、 私は辞めても行く場所もない…

上司
太陽光発電とオール電化が売れれば それが一番いいけど、 お客さんが困っていることを聞いて 必要そうなものを提案して売ってもいいんだよ

 

上司は自分から提案したものを お客さんに売ることのできる営業でしたが、

 

私には まずはお客さんに何が必要なのか話を聞きながら探って、 提案してみたら?? と教えてくれました。

 

話せる人は増えていたので 上司の言う通り 困っていることを聞き出していたら

 

エアコン、 コンロの部品、 キーレックス(暗号式の鍵)、 浴室暖房機…

 

便利屋のように 色々な商品を頼んでもらうことができました。

 

本を読んだり インターネットで調べて 飛び込みの時の入りを研究したり 上司にも教えてもらったところ、 初めてオール電化を買ってもらえました。

 

お客さんにも喜んでもらえたし、 いつも怒ってばかりの上司が喜んでくれて 心底うれしくなりました。

 

朝8時前から夜11時過ぎまで 残業代も有給もなく 労働環境は良いとは言えませんでしたが、

 

私を信頼してくれるお客さんも増えて 上司からも認めてもらえるようになって ようやく会社に居場所があると感じられるようになって 1年が過ぎようとしたとき…

親友の家族からの突然の連絡

 mixiのホーム画面に 「1件のメッセージがあります」 の通知が来ていました。

 

件名は、 「取り急ぎご連絡致します。」

 

親友からだったのに 仰々しい件名に違和感を覚えて開くと、

 

彼女の家族からで、 くも膜下出血で亡くなったことが書かれていました。

 

言葉を失いました。 何でも話せる唯一の親友でした。

 

就職するまでは 毎月一回は、 お互い電車を30分乗って 中間地点のファミレスで朝から夜まで おしゃべりをしていました。

 

会社に入ってから 仕事漬けで休みもなかなか取れず、 取れたとしても疲れてしまって寝ているだけで 毎月はとても会えなくなってしまって 最後にあったのは半年前でした。

 

悲しくて悲しくて どうすればいいかわからなくなりました。

 

就職してお金は稼げるようになったけど、 大切な時間を失った気持ちになりました。

 

寝る時以外はほとんど働いていたので、 社宅に帰って 1人になる時間が少ないことが救いでした。

 

ブラック企業での労働環境と 恋人との別れ

仕事が山積み

そんな中、前にも増して 仕事は忙しくなりました。

 

大学院を卒業して 関西に研修に行っていた彼が 関東に戻って来て 前より連絡をくれるようになりました。

 

でも電話をもらっていても 仕事中だったので出られませんでした。

 

大企業で定時に終わることの多い彼と 深夜近くまで残業続きで クリスマスも休めなかった私は 次第にすれ違うようになり、

 

4年半の付き合いを終えて、 別れることになりました。

 

昼夜問わず 少ない給料で働いていたけど、 上司に認めてもらえるようになって 喜んでいた私に 彼が言った言葉が印象的でした。

 

労働の評価はお金だよ、 ちゃんと労働に見合った対価がもらえていないと言うことは 評価されていないってことだよ。

 

職場では 定時にタイムカードを押してから 続きの仕事をすることが日課になっていました。

 

労働基準監督署に訴えに行った社員もいたそうでした。

 

しかし、当時の私は 残業代がもらえないことや 休日もなく働いていたことは そんなに不満に思っていませんでした。

 

ただ、 自分の時間がなくなって 彼と一緒の時間も作れなくなって

 

優しかった彼の態度が だんだん冷たくなっていったことが たまらなく悲しかったです。

 

好きな人と結婚して 愛情のある家庭を築いて 子供を産んで幸せになりたい。

 

 

幼い頃からの願望は、 遠い遠いところにあるような気持ちになりました。

飛び込み営業から逃れたい一心での 資格勉強

 

お金じゃ 恋人も親友も戻らない… 仕事を第一優先にして プライベートを大事にしなかった。

 

いなくなってから大切さを実感しました…

 

おじいさん、おばあさんになるまで一緒にいるんだろう、 と思っていた彼と別れて 辛い時に唯一慰めてくれていた親友もいなくなって 心に空いた穴の癒し方がわからず、

 

皮肉なことに ただただ 仕事に没頭していました。

 

 

運良く 太陽光発電やオール電化が 認知されるようになって 売り上げも表彰されるほど伸びて いつのまにか係長になっていました。

 

 

ただ年数を重ねても 新規開拓の飛び込み営業は 相変わらず続きました。

 

相変わらず 仕事の中で苦手だったのが 知らない人の家に行って インターホンを鳴らすことでした。

 

もともと配属される部署で 設計業務をやっている社員を うらやましく思いました。

 

専門的な知識が増えれば、 他の部署の人から もっと仕事を頼まれやすくなって 飛び込み営業の業務から 抜けられるかもしれない…

 

資格を取ろうと一念発起し、 休みの日と空き時間を 全て資格勉強に費やして、 一級建築士を取得しました。

 

しかし、 太陽光発電とオール電化とは 畑違いで

 

資格を取っただけでは 経験値は何も変わらず、 結局業務も変わりませんでした。

 

 

 

社長の死で会社倒産寸前?

そんな中 突然社長が亡くなって 会社の経営状況が 倒産寸前ということを知りました。

 

大地主だった社長の私有地を担保に 多額の借金をして 会社を回していたものの

 

社長が亡くなったことで 土地の相続者は 財産を会社に渡したくないと主張していて

借金をどうするか… ということになってしまっているらしかったです。

 

社長が亡くなってからは 月末の支払いに間に合わせるために 毎月営業所が1つずつ売られて、 お客さんが他の会社に 引き継がれていきました。

 

ほとんどの営業所がなくなって 本体の会社はお客さんと社員ごと 他の会社に買収されることになりました。

 

寿退社できるはずが無職になった私

 

 

ちょうどその頃、

年下の恋人が大学を卒業して就職するタイミングで

結婚しよう、 東北の就職先に一緒について来てくれない??
と言ってくれて(付き合ってから4年でした)

 

前回の経験もあったので、 結婚したい気持ちが強く、 買収された先の会社には入らずに、仕事を辞めることにしました。

 

しかし 彼は私の親に挨拶に来てくれたものの 私が仕事を辞める日が近づいて 両親から催促されていると言っても なかなか両親同士の顔合わせの日取りの相談に 乗ってくれませんでした。

 

あとから 彼の両親が就職時の結婚に 難色を示していたことがわかり、

(結婚は就職してからしばらく 経ってからでもいいじゃない、と。 就職前だったので親の気持ちは理解できますが…)

 

彼も親には逆らえなくて 私は結婚できずに無職で待つことになりました。

 

こちらにつづく

結婚願望が人一倍強かったのに結婚できなかった時のこと

在宅ワークの収入を変えた動画

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