野原広子さんの漫画って
人物の描写や心情が上手で
話に引き込むからすごいなぁっていつも思います。
引用:消えたママ友
続きが気になるストーリーの組み立て方が
秀逸だなぁ…と。
■目次
消えたママ友のあらすじ、結末について
今回読んだ漫画は『消えたママ友』。
ネタバレも有りなので
まだ読んでなくて読みたい人は気をつけてください!
まずはあらすじを含めて、
登場人物について
思ったことなどを書いていこうと思います。
消えたママ友を心配する主人公・春ちゃん
遊ぶ約束をしていたママ友が
ある日突然姿を消していなくなってしまい、
子供を置いて男と逃げた、と噂されても
「そんな人じゃない」と
安否を気遣い、心配する主人公・春ちゃん。
主人公の子供のコーくんは
とってもわんぱくな男の子だから
お友達に迷惑をかけることがあって
春ちゃんはいつも謝る係だけど、
意地悪な子ではないって
かばってくれたのが
消えたママ友・有紀ちゃん。
有紀ちゃんは春ちゃんにとって
大切なママ友ですが、
春ちゃんはママ友のグループでも
言いたいことが言えないキャラです。
レビューを見ていると
主人公にイライラするという感想も
多く見かけます。
自分の意見をしっかり言える人から見ると
イライラするのかもしれません。
私は意見を言いづらいタイプなので
共感しますが…
ママ友の人間関係の薄さを指摘する主人公の旦那さん
コー君が
消えたママ友の子供、
ツバサくんと遊ぶ約束をしていたけど
お母さんがいなくなった騒動で
遊べなくなってしまい、
癇癪を起こして大変だったことを
夫に話しても
「深い仲じゃないのに
首をつっこまないほうがいい。」
と返されます。
引用:消えたママ友
多くの感想に、
夫が正論と書かれていたのですが
ママ友=希薄な友情
という共通認識があるくらい、
仲が良いと勘違いしない方がいい、という
感想も多かったです。
でも、
主人公が有紀ちゃんの悪い噂を耳にして
心配したり寂しく思ったりする気持ちも
すごくわかります。
一年くらいの仲でも
情も湧いているママ友なのに
旦那さん、ちょっと寄り添ってくれても…
とも私は思いました。
この本では
ママ友グループたちが
わざと内心を見せないようにする場面も多く、
「ママ友って一時的な知り合いで
何かあっても助けることもできないし
お互いを分かり合えているわけでもない、
それくらいの関係。」
ってことが
すごくリアルに描かれています。
ママ友って
小さい子供がいる孤独な時期のママにとって
共に戦っている戦友のような
すごく大きな存在に感じることもあるけれど
難しい関係性だと思います。
↓野原さんの「ママ友」を扱った他の話ですが…
消えた有紀ちゃんを羨んでいたヨリちゃん
幼稚園では、
消えたママ友;有紀ちゃんの外見が
綺麗だったこともあり
『子供を置いて男の人と逃げたんだって…』
という噂が広がっているのですが、
内心では有紀ちゃんを羨んでいた
ママ友グループ内の
ヨリちゃんは複雑そう…
引用:消えたママ友
なんでも持ってるようにみえた有紀ちゃん…
それなのに
なんで子供を置いて逃げるの?
理解できない…
ヨリちゃんは
旦那さんの家業を手伝いながら
お姑さんにも気を遣っている状態で
自分の人生を生きている実感がなく、
自分の仕事をしていて
家事育児を手伝ってもらえる
有紀ちゃんの環境をうらやむ状況だったことが
丁寧に描写されています。
引用:消えたママ友
ママ友グループの中って
お互いの愚痴を聞き合いながら
家庭環境や
育児のサポートなど
状況がわかってしまうと
羨んだりする関係性になりやすく、
表面上は友達同士のように見えても
内心ではドロドロしているのは
あるあるだなぁ〜と思いました。
比較なんて無意味だから
人は人…と考えるべきと思ってはいても
夜泣きが激しくて寝不足だった時期に
「うちの子は
生後3ヶ月から朝までぐっすり」
を自慢するママ友の話を聞いてたときは
「すごいね〜」と言う顔がひきつったし、
収入がなくて生活費が稼げず、
在宅ワークを転々としながら
疲弊していた時に
「今月食費だけで
10万も使っちゃったんだけど〜」
というママ友の話に
内心穏やかでいられなかったことも
思い出しました。
ママ友トラブル!?仲の良かったママ友との人間関係をしんどいと思ってしまった時のこと
子供同士の関係からママ友の仲もギクシャクし始めて…
ヨリちゃんの子供のリオちゃんは
やや強めな性格で、
子供同士のいざこざによって
ママ友同士の仲を微妙にしていくのも
すごいあるある…と思いました。
引用:消えたママ友
若いママの育児、
2人目育児、大人しい子育児、
わんぱく育児…
みんな悩んでる内容は違えど
心に思うことが色々あって
それぞれの視点で描かれている内容は
興味深く、
知り合いのママ友にも
当てはめて考えたりしながら読みました。
消えたママ友はなぜ消えたのか?有紀ちゃんの事情(ネタバレ)
ある日、ばったり消えたママ友に会って
無事生きてることがわかったものの
素っ気なくされてしまった主人公。
悲しんでいたら、
有紀ちゃんからの
メモが入っていることに気づきます。
引用:消えたママ友
ママ友たちは
有紀ちゃんと会えることになり、
なぜ逃げなければならなかったのか
有紀ちゃんの事情を聞きます。
義母が
母親である有紀ちゃんから引き離して
ツバサくんを育てていたこと、
仕事を辞めて育てたくても
聞き入れてもらえず、
家事も育児も役割がなく、
子供に会える時間もなかなかなく、
自分より祖母になついている子供が
辛かったこと…。
外から見たらわからなかった
有紀ちゃんの苦しみを知って
今まで何も知らなかったことを
実感するママ友たち。
引用:消えたママ友
育児をサポートしてくれる人がいていいな、
という外からの羨望の中身は
意外とこんなものであったり
するのかもしれません。。。
私の祖母も相当強いタイプで
私のことは可愛がってくれましたが
母に対する当たりが強く
母はいつもストレスを溜め込んで
たまに物を壊したりして発散していました。
母は外に悩みを見せるタイプではないので
周りからは「悩みなさそう…」
と言われてて、
有紀ちゃんのエピソードにしっくりきました。
消えたママの子供:ツバサくんの闇
ツバサくんは生まれて間もなく
おばあちゃんに育てられます。
お母さんはなかなか
ツバサくんに近づけない状況で
おばあちゃんは家事が完璧で
ツバサくんを可愛がってくれますが、
お母さんに意地悪をしたり
お母さんのことを馬鹿にしています。
そして、
お母さんが消えてしまった後、
ツバサくんに
歪みの片鱗が見え始めます。
お友達の靴を隠して困らせたり、
虫の頭をとった多くの死骸を
おばあちゃんに
プレゼントして驚かせたり…。
引用:消えたママ友
「お母さんに会いたい」、
「寂しい」と言う気持ちを
表現できない環境で育てられて、
自分で感情に蓋をした描写もあり、
ツバサくんの
将来が心配になる終わりかたでした。
小学校の頃、
クラスメイトの男の子は
お母さんのことが大好きで
作文でもいつもお母さんが登場するような
状況だったのですが、
お母さんが子供たちを置いて
男の人と逃げていなくなってしまったという
噂が流れた後、
中学生になる頃には
すっかりグレて少年院に入って
学校で見かけることもなくなりました。
当時はあまり理解できてなくて
「怖いなぁ…」くらいの感情しか
なかったのですが、
ツバサくんの話を読んで
本当はお母さんのことが好きで
すごくすごく寂しかったんだと思うと
思い出して悲しくなりました。
子供も夫も置いて逃げ出したい…主婦が思い描く幻想の先には
野原さんの漫画は
結末で問題提起みたいな
終わり方をすることが多いですが、
日常に満足できなくて
逃げた有紀ちゃんを
羨む気持ちもあるヨリちゃんが
逃げたいな…といって
いなくなりそうな意味深な状態で終わります。
引用:消えたママ友
『何もかも捨てて
今の環境から逃げ出したい…』
子育てが辛い時、
日常がうまくいかない時、
そんな風に妄想することは
誰にでもあるかもしれませんが
実際に自分の意思で
逃げられた有紀ちゃんは
本当に幸せなのか…
その妄想を冷静に客観的に
シミュレーションさせてくれるような
一面もある漫画で、
主人公は春ちゃんだけど、
ヨリちゃん、友ちゃん、有紀ちゃん
それぞれの心理描写が丁寧で
私には興味深かったです。
また、有紀ちゃんが逃げたのは
嫁姑問題が大きな要因でしたが、
少し書いたように
私自身も嫁姑問題の影響下で育ちました。
子供はどんなことを考えていたのか
4コマ漫画で
私のプロフィールも書いてるので
良かったら読んでみてください^^
プロフィールに4コマ漫画を入れてみました!【主婦の在宅ワークブログ】
他の野原さんの漫画の感想も書いてます。
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